人間は何かをしてもらったら、相手に対して「お返し」をしなければ・・・と思う生き物。
意識していても、無意識でもその法則は人間関係に置いて常に働いてます。
ポイントは知っていても、知らなくても法則は存在するため、知っていた方が、その法則が働いている時に意識的に状況の分析・対処ができるため、オススメです。
というわけで、今回は返報性の法則(原理)とは何か、そしてその法則に潜む罠・デメリットを紹介したいと思います。
返報性の法則(原理)とは
返報性の法則とは、最初に説明した通り、相手に何かしてもらったら「お返し」をしなければと思う法則(原理)です。
そして一言に返報性といっても様々な返報性の法則(原理)があります。
- 好意の返報性・・・愛の告白をされると、相手を好きになってしまう法則
- 悪意の返報性・・・悪意をむけた相手から、憎まれること
- 常歩の返報性・・・ダチョウ倶楽部のお互い「どうぞどうぞ〜」
- 自己開示の返報性・・・自分をさらけ出した人には、相手もさらけ出してくれる
あと身近なところだと、
スーパーの試食コーナー、服屋の試着、ドモ●ルンリンクルのお試しセット、SNSのいいね!
なんかも全て返報性を利用して、「一回食べてしまったから」、「使ってしまったから」、「SNSでいいね!をしてくれたから」買わないといけない。
と思わせる仕組みになっています。
新聞屋さんに洗剤とかお米もらって無料で1ヶ月取ったり依頼されることもありますよね?
あれも同じです。
返報性の法則(原理)のデメリット
法則そのものをみる限りだとデメリットはなさそうだけど、実はいくつかあるし、僕も感じる点があったので今回記事にさせてもらいました。
その中には、高価すぎるものをプレゼントすることもあります。
恋人でもない男性から、突然高いダイヤモンドをもらったら怖くないですか?
そういった場合女性側には大きくマイナスにその法則が働きます。
つまり、「こんな高価なものに対して返せるものがない(そもそももらう義理もない)」というマイナス(というか恐怖)の感情を抱かせます。
さて、僕が一番厄介だと思うのはこちら!
無意識に(or意識的に)見返りを求めている場合
こちらは、自分から相手に対して抱いていてもしんどいし、相手から自分に対して抱かれてもしんどいという地獄のような結果に遅かれ早かれなります。
返報性の法則(原理)の具体例(実体験)
僕は音楽活動をやっています。
活動は自分たちだけですべてできる範囲のことは、自分たちでやるべきだと思っていますし、実際やってます。
ただ、手伝ってもらうこともあります。
もう数年前の話ですが、僕らの活動を応援してくれる方の中で、お手伝いをしてくれる方がいました。
フライヤーを配ったり、アンケートを配ったり。
こちらからギャラとしてお金をお渡しすることはできず、たまにご飯やお酒を奢る程度で、すべて相手の好意でやってもらっていました。(と思っていました。)
その事を当たり前と思ったことはなく、もちろん毎回毎回感謝の言葉「ありがとうございます」は忘れずに伝えてました。
最初はよかったのですが、相手の方から「タダでやってあげているのに・・」、「ありがとうと本当は思ってないんじゃないの?」と言われるようになったのです。
まぁ要するに、その方はお金かどうかはわからないですが何かしらの「見返り」を期待していたけれどもそれがないことに対して回を重ねるごとに不満が出てきたのです。
ここには大きな返報性の法則のデメリット、負の面が確かに存在していました。
俳優の唐沢寿明さんが売れない役者時代に同棲していた彼女さんは最初「役者で食べていけるまで応援するよ」と言い働いて唐沢さんを食べさせてくれてたらしいけど、
アルバイトをする時間もないくらいオーディションを受ける唐沢さんにある日「少しでいいから家にお金を入れてほしい」と言われてショックを受けた唐沢さんは別れを決意するシーンがある。
最初はよくてもちいさな「見返り」を求めていたら、ゆくゆくは大きくなって不満になる例ですよね。
タダほど高いものはないの真の理由
そういった理由から僕は人に何かすることに対して「見返り」を絶対に求めないようにしています。
人間関係が壊れるのが嫌なのでお金の貸し借りは極力しないようにしてますが、貸したとしても「あげるつもり」で貸して「返ってきたらラッキー」と思ってます。
何かを頼む時、できれば現金もしくは、関係性によってはご飯を御馳走するようにしてます。
たまに、
「友達だからタダ(もしくは、友だち価格)でやってくれよ!」
という人もいますし、自分から「お金はいらないけど、やってあげるよ?」って人がいます。
でもその時にどちらの立場にせよ、どちらかが無意識に「見返り」を求めていたら、それは後々でかい亀裂に繋がる可能性が大いにあります。
そういった面で見ると”タダより高いものはない”という格言は返報性の法則を差しているような気がします。
日本人は、近しい人とのお金のやりとりが発生することが苦手です。
だからこそ「してもらったこと」や「自分がしてあげること」に対してお金や物の受け渡しがあった方がいい場合もあると感じます。
特に、意識的に(もしくは無意識に)「見返り」を求める人だなと感じたらお金やモノなどなにかリターンを意図的に渡してお礼をいうことが本当に大事!
タダは危険です。
返報性の法則(原理)はつかい方によっては便利
以上で伝えたこと「関係性以上の高価な物を与える」or「見返りを求める」以外ではメリットもたくさん!
要するに家族、友人、恋人に対して純粋に「喜んでほしい!」、「笑ってほしい」という気持ちだけで接する。
朝昼晩の挨拶を気持ちよくしたり、プレゼントするも良し。
そのポジティブな感情は、受け取った家族、友人、恋人からもどんどん返ってきます。
結果的に、ポジティブな連鎖は大きくなり、すごく信頼できる素晴らしい人に囲まれた豊かな人生になります。
【まとめ】返報性の法則(原理)デメリット
どんなツールや道具もそうだけど、使い方によってはとんでもなく痛い目にあう。
車は便利、だけど年間すごい数の人を殺す。でも便利さが上回っているからなくならない。
薬も容量を守らなければ毒になる。
返報性の法則(原理)もしかり。
ぶっちゃけ、一番大切なのは法則うんぬんではなくて、「いつも人に優しくいられるか」それだけだと思います。
ただ、知識としては知らないより知っていた方がいいことも多い。
日常の中であなたはこう思ったことありませんか?
「あれだけしてあげたのに」
「あれだけしてあげているのに」
その感情が湧いてきたら、その裏側に何があるのかを考えた方がいいです。
それが自覚できたら、この法則が悪い方向へと働いていることはほぼ間違いないでしょう。
今回は返報性の法則の特に大きいデメリットの以下を紹介しました。
- 関係性以上の高価なものを与える
- 見返りを求める
あなたの人生のお役に立てたらうれしい。
では、また!
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